◆連載エッセイ◆ 薬物捜査指揮官への道(第5回)

最高の研修(前編)

◆連載エッセイ◆ 薬物捜査指揮官への道(第5回)
巡査の延長にあるのが巡査部長である
巡査部長の延長にあるのが警部補である
しかし、警部補の延長にあるのが警部ではない

    これは、今年2月、警察大学校警部任用科で行われた講演で、警視庁のある幹部から送られたメッセージである。
 警察組織には、さまざまな研修、講習、教養がある。
 採用試験に合格して、警察官としてスタートを切った警察学校初任科は、誰もが忘れられない思い出となっているであろう。その後、専務員を希望する者は、刑事任用科などの専科講習を目指し、職質検挙や交通取締りを頑張ったであろうし、昇任を目指した者は、管区警察学校で行われる巡査部長や警部補の任用科に入校するために、試験勉強に励んだに違いない。
 その一方で、研修の中には、警部以上の階級にならないと入校(受講)できない、しかも年齢制限が定められた「狭き門」がある。
 今回のテーマは、そんな上級幹部のための学校や研修の魅力についてお話ししたい。

 ここまで読んで、
 「自分は巡査で、今、巡査部長になるための試験勉強をしているところだから、そんな話はまだまだ先のことで無縁だ」
と思った方。今回のテーマは、まさに、そんなあなたのような若い警察官にこそ知っていただきたい内容である。年齢を重ねてから知っても、そこを目指すには時すでに遅しということもあるからだ。
 この記事を読んで、一人でも多くの方に
 「警察には、こんな世界があるのか。自分も将来、こんな研修を受けてみたい。そのためには、今、昇任試験を頑張ろう!」
と思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはない。
 常に地道な努力を怠らず、チャレンジ精神に溢れ、真のプロフェッショナルを目指して頑張っている、そんな志の高い、若い警察官を全力で応援する。

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